ストーリー
WITH SONS!
サンズは、建築に関する設計・デザイン・工事のプロ集団です。
形があり、目に見えるものをつくっていますが、目に見えない部分にも思いを込めて、家づくりに励んでいます。
お客さまにどういう姿勢で向き合い、完成した後の家とどのように付き合っているかということについて、少しお話しさせてください。
どんな日々が流れていくかをイメージし、
逆算しながら空間をつくっていく。
家や店舗は、お客さまの人生そのもの。
決して、手抜きをしたり、いい加減につくることはできない。
とにかくお客さまの話をよく聞き、そこで始まる日々の暮らしをイメージする。
そのゴールから逆算して、設計を始める。
お客さまに向き合い、いい家をつくりたいと思えば思うほど、
ものすごく手間もかかり、何度も何度もやり直しが必要になる。
工事しやすい、安く上がる、手間がかからないというだけの選択肢を消し続ける。
とんでもなく非効率で、かつ生産性も悪いこの姿勢こそが、
最高の家を作るための「絶対的な条件」だと言うことを知っているからだ。
父親よりも年上の寡黙な先輩の背中から学んだことがある。
ガソリンスタンドでアルバイトをしていた時の原体験だが、
その強烈な記憶がいつも酒井を奮い立たせている。
その人は雨の日でもフロントガラスをきれいに拭き上げていた。
「どうせすぐ濡れるから拭かなくてもいいらしいですよ」と声をかけたら、
「酒井くん、労を惜しんじゃいかんよ」と言って、黙ってガラスを拭いていた。
自分を律するその背中がとてもかっこよく見えて、自分が恥ずかしくて、
酒井にとって忘れられない言葉となった。
「労を惜しまない」
その言葉は、センスのいい町の工務店を目指す酒井にとって、
そして設計・デザイン・現場で働くサンズのスタッフにとって、
お客様に向き合い、モノづくりを行う上での核となっている。
専門家としての引き出しになり
お客さまの想像以上の提案ができるように
期待されるイメージの1段も2段も上をいく提案がしたい。
ここ数年、酒井は、1年の2/3は海外を拠点としている。
アメリカ、カナダ、ニュージーランド、香港、台湾、東南アジア、
世界の建築は洗練されていて多くの刺激を与えてくれる。
インテリアデザインの持つ力や魅力、歴史や人々の暮らしに基づいて設計することが
いかに大切かを教えてくれる。
そこで得た原液とも言える情報を、チームを支える多くのスタッフとも共有し、
それぞれの専門領域や視点と調合して意見を交わし合う。
お客さまのご希望や暮らしやすさを最優先しつつも、
ようやくサンズらしいテイストもでき上がってきた。
石や木といった自然素材を使いながら、
人の温もりが感じられる少しヴィンテージを感じられる空間。
実際そうした提案はお客さまからも喜ばれ、“らしさ”の一つになりつつある。
時とともに変化していくことも
家族の楽しい思い出に。
サンズの建築では、空間にも家具にも自然素材が多く登場する。
空間にクールな雰囲気や存在感を加えてくれる石や、
樹種により、さまざまな色合いや温もりを見せる木材など、
人工物にはない圧倒的な魅力に触れるたびに、人は思わず歓声をあげる。
しかし、山や海が季節で移ろうように、自然のものには経年変化もある。
それを味わいだと楽しみながら暮らすのが、自然素材の空間に住まう醍醐味だともいえる。
「今週末は、家のメンテナンスをしようか」
家族で掃除をしたり、手をかけながら愛でていく。
愛着を持って、家をメンテナンスする時間や経験は
かけがえのない喜びや思い出になっていくのだ。
時を重ね、歴史を紡いでいくことで
愛着が100点になっていく。
メンテナンスをしていくことで
家はどんどん家族の宝物になり、
時間が経つほどにオンリーワンの価値を持つように。
ピカピカなことが100点で、
時間とともに減点しちゃう家、
30年後に100点になる愛着のある家、
あなたはどんな家をつくっていきたいですか?